2024/08/13 17:45

丹波布は、糸紡ぎから機織りまで全ての作業を一人で行います。

日本の多くの織物産地が分業制の中、一貫して一人で織り上げる産地は珍しく、私が丹波布を学ぼうと思った理由の一つがそこにあります。

糸紡ぎから織りまでの全工程を自分一人で出来る。それが楽しくてしょうがないのです。

(だからと言って、分業制を否定しているわけではありません。分業制にもメリットがありますので)

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布が出来上がるまでにはたくさんの工程があるのですが、私はその中でも機織りが一番好きです。

でも実は、染織の中でも機織りは最後の工程で、作業量の割合としてはそれほど大きくありません。なんせ機織りを始めるまでの道のりが長いのです。

だからこそ、機織りに入ると待ってましたとばかりにノリノリになります。

とは言え今の時期、エアコンも無い機場で織り続けるのは、それはもうちょっとした苦行。

夢中で何時間も織り続けると、サウナから出てきたのかと思うほど全身汗びっしょり。立ち上がったらフラフラです。脱水症状の危険性すら感じます。

これはヤバいとタイマーをセットし、1時間ごとに涼しい場所で休憩し、スポーツドリンクをがぶ飲みするようにしています。

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写真は、そうやって最近帯地を織っていた時のものです。

しかし織り終わってしまえばあっさりしたもので、経糸をハサミでジャキジャキ切りながら早速次の織りのことを考えます。

そして今は既に次の帯地を織るための作業に入っていて、また一人でウキウキしています。



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